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第5回 犬山カジュアル学術討論会

​討論会概要

名称

第5回 犬山カジュアル学術討論会 (Inuyama Casual Academic Discussion)

日時

2020年9月27日(日) 14:00~17:45

会場

犬山市民交流センターフロイデ 302会議室

愛知県犬山市松本町四丁目21番地

ポスター

ポスター最終版.jpg

講演者と内容

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​講演動画

​本討論会の講演動画を公開しました。視聴したい講演の(動画)をクリックしてください。以下の動画は、講演者の許可が取れたもので、一部内容や質疑応答を除いた内容となっております。スマホの場合は上手くリンク先にアクセスされない場合がありますが、その場合は(動画)ボタンを長押しして「新しいタブで開く」を押すと表示されます。​

「乱れた流れの中を運動する微粒子の物理(櫻井幹記・名古屋大学)」

 乱れた流れ(乱流)の中の微粒子の運動を理解することは、汚染物質の拡散や雲中の雨滴成長、原始惑星系円盤中の微惑星形成の解明のために重要である。近年のスーパーコンピュータの発展に伴って、粒子を含んだ大規模な乱流シミュレーションが可能となり、世界中で研究が進められている。本講演では、乱流と微粒子運動の関係について、今までに明らかになっていることを講演者の研究との関連も含めて紹介する。

「イネにおけるプロモーター配列とオーキシン応答性の関係について(河合翼・名古屋大学)」

 オーキシンは植物の成長や環境応答において機能する主要な植物ホルモンである。植物細胞において受容されたオーキシンは、オーキシンシグナル伝達経路を介して下流遺伝子の発現変化を引き起こす。遺伝子のオーキシン応答性を制御する塩基配列として、遺伝子発現を制御するプロモーター領域上に存在するオーキシン応答配列(AuxRE; TGTCTC) が古くから知られているが、AuxREにはバリエーションがあること、またそれらのプロモーター上での数や分布がオーキシン応答性を左右することが最近明らかとなってきた。そこで本研究では、イネ約3万遺伝子のプロモーター配列とオーキシン応答プロファイルをもとに、プロモーター配列と下流遺伝子のオーキシン応答性の関係を調査したので、その結果を報告したい。

「日本人は白米がお好き? –遺伝子と日本史の観点からの考察–(神野恭輔・名古屋大学)」

 私たちが日々食べている白米。実はその祖先はほとんどが赤米であった。では、私たちが知る白米はどのように生まれ、普及し、私たちの生活に根付いたのだろうか。本講演ではまず、白米が生まれたメカニズムについて、すでに明らかになっている遺伝学的な背景について紹介する。さらに、現在のように白米が広まった背景について、文化的な側面からも考察する。

「効率の良い外国語学習について(若宮稜・南山大学)」

 近年のグローバル化の急激な進展により、外国と関わる機会が過去と比較して急増した。多くの人が外国と関わりを持つ際に障壁となり得るのが「言葉の壁」ではないだろうか。本講演では、このような「言葉の壁」を突破するために、効率の良い外国語学習、とりわけ今回は英語に焦点を当て、第二言語習得論の観点から様々な方法を説明する。

「マッサージはなぜ気持ちいいのか? –手技療法の科学的根拠についての二次研究– (可児良介)」

​ マッサージ、整体、セラピーなど世の中には人の手で触れることによって体調を整えたり気分を良くする「手技療法」が沢山存在している。その一つ一つの手技が身体にどのような影響を与え体調が変化するのか。なぜ気持ち良いと感じるのか。エビデンスを元に解説。また、研究の成果をもとに体のケアについて私達は日頃どのように考える。

「カタラン数について(岡山大学・浅井瑞貴)」

 場合の数の問題で頻繁に登場するものにカタラン数と呼ばれる数がある。これは、トー ナメントの総数や道の最短経路、多角形の三角形分割など、初等組合せ論の理解のために重要 となる数である。本講演では高校数学で学ぶ組み合わせの定義から出発し、カタラン数の意味 やその性質について紹介する。

「菜食主義は地球を救うのかーフレキシテリアンを体験してー(南山大学・馬瀬カンナ)」

​ 菜食主義とは古代から取り入れられてきた食文化のこと。健康趣向だけでなく地球環境 の保護、動物愛護を目的として始める人が近年増加している。私もその一人だ。菜食主義への 転向によって環境負荷がどのように、どれだけ軽減されるのか。今回はその地球環境の面から 菜食主義について説明する。

ニュースレター

本討論会のニュースレターを公開しました(第5回犬山カジュアル学術討論会ニュースレター

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